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虹のすべり台 by リュート

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ネット フリーペーパー ピースフル【Peaceful】: Latest post


虹のすべり台

これは六歳の女の子「トモちゃん」が本当に話してくれたお話です

虹のすべり台 1 出発

トモちゃんはいよいよ宇宙幼稚園を卒園して、地球という星の、日本という国に住んでいるお母さんのところに向って、虹のすべり台を下りていこうとしていました。

虹のすべり台 2 消えた赤ちゃん

サヤカさんは家の近くの産婦人科の病院に出かけました。今日は二回目の検診です。赤ちゃんの様子を見るために、お医者さんに見てもらうのです。

虹のすべり台 3 最初の友達

私は未来ノートに書いたことは忘れちゃった。でも言葉はまだ話せる。虹のすべり台から落ちて、お母さんのお腹にまだついていない。でも、雲の上に落ちてツイてた。

虹のすべり台 4 宇宙のお産

サヤカさんは、しくしく泣きながら家に帰ると、ミキオさんに今日、医者に言われたことを話しました。「赤ちゃんがいなくなった?」ミキオさんはびっくりして言いました。

虹のすべり台 5 ライオンとチーター

トモちゃんが白馬の背中に乗ったとたん、低い声が後ろから聞こえました。振り返ると、大きな金色のライオンがいました。まるで太陽みたいにきらきらと輝いています。

虹のすべり台 6 新しい場所

ミキオさんの運転するステップワゴンに乗って、サヤカさんは新しい産院に向いました。

虹のすべり台 7 脱出

「うきゃ!」とトモちゃんはまたへんてこな叫び声をあげて、ユキの首にしがみつきました。顔が半分くらいユキの背中にめり込みました。

虹のすべり台 8 稲倉先生

「だいたいわかりました」と稲倉先生は言いました。
「え、わかった?」と二人はびっくりして言いました。
「赤ちゃんが消えた理由がですか?」

虹のすべり台 9 アオザメの贈物

「きゃー! おちるーぅ!!」とトモちゃんはノリノリで叫びました。どっしゃーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!海にいん石でも落ちたような、巨大な水煙が立ち上りました。

虹のすべり台 10 四次元ポケット

サヤカさんは泣き続けていました。
ミキオさんはサヤカさんの背中をなでながら、辛そうな顔をしていました。
ミツル君は、お父さんの膝の上から下りて、稲倉先生のそばにやってきました。
ミツル君は、先生をじっと見つめました。

虹のすべり台 11 サメの長老

 サメの長老はときどき、あくびをするみたいに大きな口を開けました。
 そういうときは餌のプランクトンがいっぱいあるのです。

虹のすべり台 12 クラシックワーク

産院の裏手には、きれいな畑がありました。不思議なことに、畑は茶色ではなく緑色なのです。それは草でした。美しく刈り取った草が幾重にも重なって、畑になっているのです。

虹のすべり台 13 桜ちゃん

本当に山があるのです。
海面がまるで空のように見えます。
大きな大きな海の水の中に、すり鉢をひっくりかえしたようなきれいな山が、
すっぽりと入っているのでした。

虹のすべり台 14 浅間神社

ミキオさんの運転するステップワゴンが高速道路に向って走っていくと、ナビが「ぽーん」と言って、高速道路が事故で渋滞していることを教えてくれました。そのまま乗ったら、家に帰るのがかなり遅くなってしまいそうでした。

虹のすべり台 15 出発

「千年ぶりね」と桜ちゃんは言いました。ペガサスのユキはゆっくりと身体を起こし、ベッドから下りました。身体を一つ一つ確かめ、羽を動かし、そして桜ちゃんのほうを見ました。

虹のすべり台 16 神殿

三人が鳥居をくぐると、夕方に近い空はまだ晴れているのに、雨がぽつりぽつりと降り始めました。ミキオさんは、眠くてぐずぐず言っているミツル君を背中におんぶしました。

虹のすべり台 17 虹のすべり台

ペガサスのユキは社の天井に向けてぐんぐん上昇していきました。天井はやがて円になり、筒のようになって、上へ上へと続いていました。

虹のすべり台 最終話 再会

サヤカさんが目を覚ますと、小鳥の声がかすかに聞こえてきました。朝の木漏れ日が障子を透かして部屋の中に差し込んできます。サヤカさんは布団の中で、少し寝返りを打ちました。

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