一樹:
下和田さんと、抱っこ法との出会いというのは、
どういった出会いだったんですか?
下和田さん:
学生の時に、社会福祉の学校に行っていたんですけど、
僕の先輩が抱っこ法を実習で見てきて、
「すごいのよ!!子どもがね、話しかけるとそれに応えるかのように泣くのよ!」
って、興奮しながら教えてくれて、
「へ~そんなのがあるんだ!」と思っていたら、
たまたま古本屋で抱っこ法の本を見つけて、
じゃあ、これを卒論のテーマにしようと。
一同:
へ~!
下和田さん:
それと、うちの教授が抱っこ法の事をよくご存知の方で。
じゃあ研修会に行ってこいということになって。
研修会で初めて抱っこ法を見たときには、
今みたいに泣くことの意味なんて考えてもいなかったので、
これは虐待じゃないのか・・・と、
えらいとこ来てしまった・・・と思ったんです(笑)
その時セッションをしていた人は、ただ無言の会話をしているかのように
子どもに向かって「ウン、ウン」とうなずいているだけなのに、
子どもの方はそれに応えるかのように泣いているんです。
今なら理解できますが、初めて見たときには不思議な光景でした。
それで、その後に大阪の方で学習会があるからと誘われて、
その時、レット症候群という女児のみに起こる進行性の神経疾患で、
知能や言語・運動能力が遅れ、常に手をもむような動作や、手をたたいたり、
手を口に入れたりなどの動作を繰り返すことを特徴とする
障害を持った子がケースとして紹介されていまして、
その子が、筆談という援助方法を使って『抱っこ法に出会うまで私は暗闇の世界にいました。
抱っこ法に出会えて気持ちを聞いてもらえて、私はとっても幸せです』
みたいなことを書いてあって。
「なんやねんそれは~!!」って。
「抱っこ法って何!?」って(笑)
障害があってしゃべれない子の内面にこんな心の世界があるのか、
その心の世界を大きく変えてしまった抱っこ法って一体何?って、
それはもう驚きました。衝撃的でしたね。
僕はこのとき初めて抱っこ法と出会ったようなものでした。
これは虐待なんかじゃないぞって(笑) 。
それで、研修会に参加し続けていたら、
研修会といっても講義だけでなく、実習もいっぱいあるので
どんどん自分が楽になっていく体験をして。
そのうち研修会に行くのが楽しみになってきて、
関西での研修会はほとんど休まず参加していましたね。
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