下和田さん:
お二人は世代間連鎖っていう言い方は分かりますか?
一樹:
世代間連鎖?
リュート:
わかりません・・・
下和田さん:
例えば、どうしても子どもを叱りすぎてしまうというお母さんに、
「お母さんの子どもの時はどうでしたか?」って聞くと。
「私もずっと叱られてきました・・・」って。
「じゃあ、お母さんの子どもの頃の小さな自分を抱きしめてあげようよ」って。
それで、お母さん自身が、子どもの頃の自分を抱きしめ癒すことができると、
泣いていた子どもの泣き方が変わるんですよ。
フェ~ンフェ~ンって・・・。それまでとはうって変わって、
とてもかわいい泣き方になるんです。
お母さんが楽になったことで、「ぼくも楽になったよ」って感じで。
で、これって親から子へと代々引き継がれてきた
負の連鎖をここで断ち切ることなんですよね。
母親が自分の母さんから引き継いだものを、
自分の子どもに受け渡すのではなく、ここで終わりにすると。
きっとお母さんは、そのお母さんが抱えていた
苦しさを無意識に引き受けている・・・。
僕達は、親から受けたものを子どもに伝えて、
その子どもがまた次の世代の子どもに伝えてゆく。
こうして世代間連鎖という形で、
良いものも悪いものも引き継がれていきます。
だから、「負の連鎖はここで断ち切ろうよ」って。
それが抱っこ法では出来る可能性があるんやなって、
最近気がついたんです。
癒しというものの一つの目標は、
この負の世代間連鎖を断ち切ってゆくことじゃないかなって、
これが今の僕の到達点です。
で、ここから新しく親子それぞれが生まれ変わろうよって。
そうすると、お母さんの持っている苦しさはお母さんの問題だからって・・・。
僕が見ている子で、お父さんがとっても苦しい人で、
自分が苦しいから子どもに手をあげてしまうんですが、
「これはお父さんの問題だからね。
あなたが背負う必要はないよ」って子どもに語りかけると、
ギャ~!!!!って、とても苦しそうにお子さんが泣いてしまう。
それって、子どもは親の問題と自分の問題を、
切り離せないんだなって。
そこを切り離すことができたら、
何かそこに可能性が広がるんじゃないかなって。
そこを伝えるのが、今の僕の到達点かなと思います。
まだ先はあると思うんですけどね。
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