絵本『だいじょうぶ だいじょうぶ みんな 大好きだから』

一樹:
絵本が出来上がったのはいつ頃なんでしょうか?
後藤さん:
去年(2008)の9月11日。
一樹:
9、11ですね。
それから半年ぐらい経ちますが、
まわりの反響はいかがですか?
後藤さん:
いっぱいあるね(笑)
一樹:
印象的なエピソードはありますか?
後藤さん:
いっぱいあるなぁ・・・。
この半年間で400冊の本が人の手に渡ったんだけれど、
反響は簡単に言うとみんな伝えてあげようって、
一緒に伝えたいという意識が芽生えてくれることがすごく嬉しくて。
去年、ある短大の授業でお話させてもらった時に、
絵本をDVDにして見せて、
その後にディスカションでみんなにどうでしたか?
と聞くと、3人大泣きしてくれて、
「実は私のお父さんは片足が膝下が無いんだけれど、
私は全然平気だったのに、ある日友達からそのことを言われてから、
まわりにお父さんのことを言えなくなってしまった。
でも、今日のこの授業を聞いて話してもOKなんだ。」
って思えるようになったっていう子がいて。
あとは、友達を事故で亡くしたんだけれど、
それがきっかけで息が詰まって話せなくなった子がいたり、
みんな自分の事に置き換えていろんなことを感じてくれて、
本当にいい経験をさせてもらえた。
あとは、あるイベントでもDVDを流させてもらって、
そのときに、そのイベントに参加された方の足が止まって、
皆さんに響いたみたいで。
それと、僕の名古屋の友達に絵本をあげたら、
その友達のお母さんが、『統合失調症』で。
僕の友達は28歳なんだけれど、
小学校の頃から家の電気やテレビが付けられなくて、
それでも自分のお母さんだからって、面倒をみていて、
そのお母さんに絵本を見せたときに、
絵本の中に『約束の日』という歌のCDが入っていて、
そのCDのかけかたを教えてもいないのに、
しかも難しい操作のラジカセを一生懸命自分で考えてお母さんが自分で聞いて、
その曲を聴きながら絵本を読んでくれて、感想を言ってくれたみたいで。
「いい歌だね、いい絵本だね」って。
普段何も話さないお母さんが、
こんなことを言ってくれて、ビックリしたって。
そういう話を聞いただけでも、
もう僕の中ではやって良かったって思うの。
みんな心の奥底に響いてくれたのかなって。
一樹:
心の根っこまでに行き届いたんでしょうね。
後藤さん:
何回も何回も読み返すと分かることがあるみたいで、
不思議な絵本だね。
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