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炭師:原 伸介

第10話 波にのまれたら深く潜れ!

102

原さん:
(笑)
十何年間かのリバウンドが今回の
引きこもりだったわけだから、凄いリバウンドで。

話しがだいぶそれてしまったけど、その体験で学んだのが、
「波にのまれたら深く潜れ!」ってこと。

自分なりのどん底に落ちた時に突然降りてきた言葉なんだけどね。
それが入ってきた瞬間、ある人に聞いた滝つぼの話を思い出して。

万が一、滝つぼに落ちちゃった時に、「ヤバイ!」と思って
上に上がろうとすると絶対溺れるんだって。
だって落ちてくる水の水圧が半端じゃ無いから。

だけどその時に「しょうがない、お任せ~」っていって力を抜くと、
川って底があるでしょ、滝つぼの底よりも下には絶対潜れないでしょ、
当たり前だけど。

すると、何が起きるかっていうと、
底まで落ちたら対流しているから全然滝つぼじゃない、
脇のところに自然と上がってくるんだって。

一樹:
ほぉ~!なるほど。

原さん:
ついつい人間はすぐに上がりたくてもがいてしまう。
でも、もがけばもがく程溺れるんだよね。

サーファーの人が同じことを言ってくれた。
大波にのまれて「ヤバイ!」っていう時に、
上に上がろうとしちゃダメなんだって。

とにかくもう任せちゃう。
任せると必ず最後は浮力が働いて上がってこれるんだって。

だからそれを思い出して、
「あぁ、今自分は滝つぼに落ちてるんだなぁ」って、
何とかして上に上がろうと思っているから、
どんどん水も飲んじゃうし、苦しくなるんだと思って。

「お任せ~」って、力を抜いてみたの。

そしたらやっぱり、「いつまでも明けない夜は無い」ってよく言うけど、
でも本当だなぁと思って。

どこまでも落ち続けることはないよなぁって。
今、どん底にいる人もずっとどん底は続かないから、
一生どん底っていう事はないから、
必ずいつか上がる時が来るから、
それをどこまで信じられるかだよね。

ただその時間が分からない。
いつそれが抜けられるのか、
それが一年かも知れない、僕の場合4ヶ月位だったから
まだ短かったかも知れないし。

でもその長い短いも本人が決めることじゃない。

実は周りから見て「4ヶ月で短くてよかったね。」って言うけど、
その4ヶ月、俺にとってどれだけ長かったか(笑)

一樹:
あっはっはっはっは(笑)

原さん:
それはもうね、別に誰が決めるもんでもないし、
本人が苦しければそれは長い時間じゃない、
4ヶ月でも長いよね、きっとね。

だから色んな意味で若い時はさ、自分の人生って、
努力と意思の力と才能で決まるみたいに
思い込んでいた時期があったけど、
今は「流れに身を委ねちゃうことが実は一番自然なのかなぁ」
って思うんだよね。

最近ね、「自然体の原さんを見て安心しました。」
みたいな言い方をしてくれる人も多くて。

まだまだ力入っているんだけどね(笑)
このインタビューでかっこつけてる時点でどうかと思うんだけど(笑)

一樹:
(笑)
さきほども伺いましたが、最近は若い人達にむけて教育の場である、
学校で講演されることも多いと聞きましたが?

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