リュート:
もともと話すことに、コンプレックスがあって…
という話をしてくれたけど、
今の姿を見る限りそんな様子は
微塵も感じられないんですけど。
ミミ:
え、そうですか?
リュート:
うん。
もともとってどういうコンプレックスがあったの?
話すことの苦手感みたいな。
ミミ:
物心付いたときから、
自分の意見を人に伝えるってことが苦手だったんです。
それをせずとも、成長できてたんですよ。
十代の後半とかになって、自分の意思ってなんだろうって。
「ミミ、どう思う」って言われても
「うーん」っていつも二、三歩下がって。
言わないほうが何とかなるって、
ずっとそう思ってたんです。
それが当たり前になってました。
ところが人として面と向かったときに
自分の意見を言わなかったら
何も自分を見てくれないんだってことに気付いたんです。
仕事をしてようやく20代も後半になって
自分がどうしたいのか、どういう意見を持っているのか
考えるようになった。
曖昧にしてたら人と対等に話ができないんだなって。
それって自分がやってこなかったからなんだって。
そういう面で話をすることにコンプレックスがありました。
リュート:
やらなくても困らなかったんだ。
ミミ:
そうなんです。
そのまま流されてきたから、
あ、違ったんだってわかっても、
コミュニケーションの仕方を
自然に学んでこなかったから身に付いてない。
そのことに気付いてから
「どうしたらいいんだろう」って
1から考える作業をずっとしてきたから、
話すことにコンプレックスって言うのかな、
苦手って意識はずっとどこかにあるんですよ。
リュート:
自分がことさら言葉で表現しなくても、
周りがそれを何となく受け取ってくれて、
うまく回るって感じがあったのかなあ。
ミミ:
そうですね。
周りがいつもサポートしてくれてたっていうか。
道を指し示してくれたっていうか。
自分が対等に話をしたいなって思うようになってから、
こうしたいっていうことをはっきり考えるようになって。
考えなくても、通れちゃったから、考えようと思って。
レールの上をずっと来た途中で違和感を感じるようになって、
なんか違う、なんか違うって。
それは自分のやってることと、
思いが、アンバランスなんだなってことに気付き始めて。
そして「自分はなんなんだろう」って真剣に考え始めたんです。
そういう時期っていうのはですね。
もうめちゃめちゃクラ〜イわけです。
リュート:
(笑)クラ〜イんだ。今からは想像ができないけど。
ミミ:
私はすごーく、クライかったかもしれない。
リュート:
いくつぐらいのとき?
ミミ:
二十代くらいの時かなあ。
リュート:
それはお勤めを始めたくらい?
そこからだんだん落ちていく時期にハマっていく。
ミミ:
自分の意思に関係なく、高校行って、短大行って、就職して。
就職もとくにこれになりたいって就職したわけではなくて。
とりあえずうちの父親とかが、まじめに働いてたから、
私もまじめに働いたほうがいいのかなって就職して。
営業事務の仕事を七年しました。
そのときに、自分がガラガラと。
リュート:
崩れていく。
ミミ:
そうなんです。
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