
にこ蔵さん:
まだ話は続きますよ。
「縦の線っていうのは通知表みたいなものだ。
1から5まであって
1というのは、悪いことばかりを思ってしまって
その通りに、実際に身の回りで悪いことばかりが起こってしまう時。
2というのは
1の時より、少し良いなと思えるのだけど
すぐに悪いことを考えてしまって、やはり実際に起こってしまう時。
3というのは
良い事も悪い事も起こって
それに一喜一憂している時。
4というのは
悪い事が起こっても、視点を変えて、
良い方に捉えることができるようになる時。
5というのは
良い事も悪い事も、全てがありがたいと
感じる事が出来てすべてがうまくいく時。
自分は色々な経験をしてきたから
人を見ると、その人の横の線、縦の線が見えてきて
この人は今、この辺りに重きを置きすぎているから
こういうことをやってみると良いなとか。
この人は3のところにいるな、この人は2のあたりだなということが
少しずつわかってきたよ。
特別な能力とかはないけれども、そういう事だけはわかってきて
もし話を聞いてくれるなら、君もまた遊びにくるといいよ。」
という具合に言ってくださった。
それから僕は、ぜんきゅう教室に時々お邪魔をして
(これは誰でも参加ができました。)
お地蔵さんを描かせてもらって、同じ参加者の方と絵を見せ合って
ここが良いとか、ここをもう少し変えると良くなるとか
感想を言い合ったりしていました。
そんなことをしているうちに
僕は、狂ったようにお地蔵さんを描く毎日に入っていきました。
描くことをとりあえず1年は続けようと思ったのです。
一樹:
アンパンマンからお地蔵さんに大変身したのですね。
にこ蔵さん:
そうです(笑)ちょうどその頃に今のかみさんと付き合うようになって
2人でぜんきゅう教室に通ったりすることもありました。
その頃から夢が出来て、
ぜんきゅさんとその奥さんみたいになれたら良いなと
いや、絶対になってやる、なんて何の疑いもなく
考えながらお地蔵さんを描いていました。
その時に、僕がありがたいなと思ったのは
周りが口出しせずに、見守ってくれたことです。
40歳を過ぎた男が1晩中、お地蔵さんを描いていて
部屋じゅうにお地蔵さんの絵ばっかりが山のように散らばっているのに
それを見て、周りは邪魔をしたりしなかった。
一樹:
そうだったのですか。ちなみに1つ聞いてみたいのですが
にこ蔵さんは、お地蔵さんを描いているときに描いているお地蔵さん自体に
自分自身が救われたりだとか、そういう風に感じたりしたことはありますか?
にこ蔵さん:
そうですね。描いていて落ちついたりするということは
確かにあります。
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