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自然なお産:岡野 眞規代

9 岡野さんの夢

一樹:
これから、今の活動から「こんな事をしていこう!」
というような夢みたいな、今後の展望はありますか?

岡野さん:
そうですねぇ。
まず私、最初は助産婦っていうより
「死」の方に本当は興味があったんですよね。

大阪で婦長をやっている時に、
若くして卵巣癌で亡くなっていく人がおられたんですが、
「死」というものが悲しいけど愛する家族に見看られて、
幸せだったらいいなぁと思っていました。

だから、「死」ということを忌み嫌うということがなかったですね。

お通夜やお葬式に参列しても、
「死んだ人の顔を見たい」って言うのが不思議にありましたね。

一樹:
そうなんですか。

岡野さん:
「よりよく死ぬ死に方ってあるんだろうな」っていうのが
何か自分の中にあって、だからターミナルの事が
すごく興味があったんですよね。

そんな中で吉村先生に出会って、
誕生のところをより深く知ることができましたね。

「誕生が喜びであるように、死も喜びになればいいなぁ」
っていうのがあって、「産まれる場所と死んでいく場所があればいいなぁ」
と思ったんです。

広い土地の中でお産の家があったり、死んでいく家があったり、
この中間に色んなオーガニックのレストランがあって、
「食」についても学べたり、
色んな自然なものがあって、それがうまく循環している。

みんなが共生・共存して調和しているって素敵ですよね。

吉村医院のお産の家ができた時に、
「死ぬときも、こういう家で迎えられたらいいですね」って、
吉村先生とよく最初の頃によく話していましたね。

だからの昔のように、「オギャー!」って産まれることと、
年のいった人が死んでいくこととが隣り合わせになっていることが、
普段の生活の中で見られるというのは素敵なことだと思います。

一樹:
素敵な夢ですね!

岡野さん:
分けるものでは無いんだっていうか、
だから将来、産まれる家と死んでいく家と今言ったみたいに、
その中間で生きるところで自然に生きれるようなものが
そこにあればいいなぁって。

一樹:
そうですよね。
今、日本は自殺する人が多いというなかで、
生ばかりでなくて、死というものを感じる事で
「命って粗末なものじゃないんだよ、本当に大事なことなんだよ」という事が、
「死と生」二つを身近に感じる事でより理解しやすくなると思うんです。

岡野さん:
そうですよね。
それこそ病んでいる人も、そのどこかに来たら癒されていくとか、
色んな人が共生・共存しもいいんじゃないかなぁって思っています。

お産のところは私が担当し、
それぞれの専門分野のところは、それができる人が担当する。
そして、「みんなが生かされたらいいなぁ」っていうのがありますね。

一樹:
そういう場を作っていきたいんですね。

岡野さん:
そうですね。
それが北海道みたいな広い土地で自由があったらいいなぁ
っていうのがイメージなんです(笑)

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