中澤さん:
そういう風に変わってきたとは言うものの、
何とかだましだまし使えたのは
少しずつ余裕を持っておいたから。
老健でもそう。
余裕を全部持っておいたもんだから、
その後あまりお金をかけずにやっていられる。
そういう経験を積んでいるからこそなんです。
でも坪83万円じゃあ高すぎますよねって言ったら、
「今出てくるのはみんなこの程度ですよ」って。
「そうですか。やっぱりこのぐらいで作らないとしょうがないのかなぁ。」
だけど建築費で13億円越して、
それで医療設備等を入れると15億円のプロジェクト…。
一樹:
す、凄い額ですね・・・。
中澤さん:
私はこれで死ぬ人間だけど、息子に全部背負わせるのもねぇ…。
借金するのはいいけれど、やっぱり限度というものがある。
それも納得できる金額ならいいけれど、
なんとなく納得できなかったんですよ。
一樹:
なるほど。
中澤さん:
設計事務所の方は、「実施設計に入りましょう。」
って言うんだけど、「ちょっと待って」って私は言ったの。
その医療施設近代化センターに行ったら、
何故かその対応してくださったそこの一番の実力者。
最初はどっかの怖い人だなぁみたいな感じだったんですけど、
何故だか知らないけど私のことを気に入ってくださって。
「やりましょう、中澤さん」って言うんですね。
「あぁ、これだったら8億円で出来るよ」って。
「えっ!?そんな金額でできるんですか?」
「できます。できますじゃない、やりましょう。」って。
それから「直に現地を見に行きます」って
言って見にきて下さったんですよ。
まぁ、もちろんこちらもね、
東京までしょっちゅう行ってられないので、
最初から簡単な図面を持って行ったの。
それまでの議事録も全部ビシーっと作ってあるんだけど、
その間図面もどんどん変わっているわけです。
その変化している図面も全部ファイルして届けさせて、
向こうもさっと目を通して、現地を見にきて下さった。
それでまた「やりましょう」っておっしゃって下さって。
一樹:
へ~!!
中澤さん:
実はその辺のやりとりをしてる間にまた空き病床数が出たから、
「中澤さん、良かったら出しませんか」
って地元の医師会の会長さんから言われたんですよね。
医師会の事務局から連絡があったの。
前回、41ベットの許可が下りた時には、
「これ出したら当面、次のは無しだからね」みたいな事を言われてたんですよ。
だからもうダメだと思っていたんですよ。
多少空きが出たなってことは知っていたけれど。33出たのかな。
「うちは出せないのよねえ」って思っていたの。
そうしたら、「医師会長から連絡がありました」
って言って私のところにすぐ連絡があったんで。
「えぇ?前言われたと随分違うね」って。
まぁ、どんな様子かよく分からないから、
「医師会長に直接電話してみるわ」って。
それで電話したら、お忙しいのに電話口に出て下さって。
「あのお、出させていただいていいんですか?」って聞いたら
「僕はいいと思いますよ」って、OK頂いたの。
一樹:
はぁ~。
すごい。
中澤さん:
これはねぇ、本当に自分達の努力ではどうしようもない
ところが全部そういう風になっている。
一樹:
本当に何かのサポートがあって。
中澤さん:
そう!
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