一樹:
僕も恥ずかしながら、社会福祉の問題というのは
なかなか無知な部分が多いんですけど、
現在どういった問題が多いんですか?
どういった問題をよく耳にしますか?
中澤さん:
色んなことがあり過ぎますけどね。
私が最近よく思うのは、日本の場合はね、
子孫になるべく財産を残してやりましょうと思うのかどうか知らないけど、
一生懸命残そう残そうとしているところがありますよね。
もう私達ぐらいの年代からは自分の介護の費用は
自分の年金で十分足りなければ、
自分が稼いで一生懸命建てた家かも知れないけど、
そういうものも抵当に入れるなり、あるいは売るなりなんなりして、
それで介護の費用に充てる。
そのぐらいにしていかないと、なるべく自分達は負担しないで、
国から金を引き出すことを考えて、
それで国の財政をもっともっと圧迫させてと・・・
こういう時代じゃ無いだろうなと。
その辺が一番大きい問題かなぁと思いますよ。
一樹:
なるほど。
中澤さん:
もちろん、制度運営上の問題も多いのも事実ですが、
国民の意識として、そういうものがあるのではないかと感じています。
これはね何故かなぁと私もずっと追求しているんだけれども、
国民皆保険があるでしょ?
あれってとってもいい制度なんだけど、
非常に国民の依存心を強めちゃうよね。
一樹:
はい。
確かに病気になったりなんかすれば非常に助かる。
中澤さん:
だけども人間の心理なんて不思議なもので、
今、少子化対策っていう事で子供を大事に大切にってことで
「小学校6年生まで医療費無料にしましょう」って、
なったところがあるでしょ。
途端に小児科の患者さん増えますからね。
そんな事あり得ないんだ、本当は。
そういう風に保険がなりましたからって、
病気が増えることは無いんだもん。
それだけ今までは親がなんとか工夫して、
熱が高いなら冷えピタか何かでやっていたのを、
すぐ医者に駆け込む。
一樹:
保険があることでその保険に頼ってしまう。
中澤さん:
そうそう、無料だから。
一樹:
自律というものが無くなりますね。
中澤さん:
うん。
だからね、本当に大病してお金がたくさんかかる・・・
こういうような人はね、
やっぱり救っていかなければいけないけれど。
もっとね、自然な形で子供の治癒力を高めてあげる、
こういうような事をやっぱり親が考えなきゃいけないだろうし。
一方では、障害児の方にはあんまり手厚くない。
一樹:
ええ。
中澤さん:
これが日本の問題でしょうね。
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