
幸ちゃん:
僕にとっては物凄い変化だったんだよね。
そこが分かったことが僕にとっては本当にすべての源泉だね。
そこに気づくことができたから、
すべての起こってくる現象が、幸せに繋がっているんだということが、
何となくイメージでき始めたのかもしれない。
まだ起こっていないことも、
「何々になりました、感謝します。」
と言っているとその事を引き寄せるんだよって。
僕は、移植をしたのが7月で、
12月のクリスマスには家に帰りたいと思っていたんだけど
結果的には1月に伸びてしまって。
それでも、ほんとはその時はオムツもしていたし、
まだ帰れる状態ではなかったんだけど、
車椅子に乗せてもらってなんとか帰らせてもらえた。
自分が死んでゆく置き土産として建てた家に帰ってきて、
そこに自分がいるということと、子ども達や女房が近くに居てくれていることに、
当たり前のような景色がすごく嬉しくて、食欲も増してどんどん元気になっていった。
すると、食欲が増しすぎて(笑)
今度は糖尿になっちゃって(笑)
一樹:
あっはっはっはっは(爆笑!)
幸ちゃん:
まぁ、そんなおまけが付いたりして。
7ヶ月の退院後も、病院を行ったり来たりで(笑)
もう本当に楽しい経験をさせてもらってね(笑)
そんなことをしながら、生きてることだけで素晴らしくて
有難いことなんだよと気づいて、
そんな中で知ったのが、『生きてるだけで金メダル』という言葉。
樋口剛さんという、元癌患者の方で抗がん剤の副作用で
すべての感覚を失ってしまった方で、
手の感覚も足の感覚もなくなってしまったから、
感覚を失った直後はお箸も持てず、歩くことも出来なかった方で。
でも、それを生きてるだけで有難うなんだって言ったんだよ。
奥さんの厳しいリハビリとトレーニングに耐えて、
彼は自分の感覚が無い分、角度とか別の感覚で歩けるように見につけていったり、
今は昔趣味でしていた落語を通して癌患者を勇気付けていたりね。
その樋口さんの言葉に出逢って、
「そうだ!これだよな!!」って思えて。
まさに本当にその通りだと思って。
それから、「生きてるだけで金メダル」というのを
僕の座右の銘みたいにして、その後は生きてきたんだよ。
一樹:
僕の中で、幸ちゃんは『よく喋る明るいおっちゃん』というイメージが
あるんですけれども、その明るさというのは元々持っていたものなんですか?
どこからその明るさは来てるんですか?
幸ちゃん:
うーーん。
元々、しゃべるのは好きだからね。
一樹:
ですよね(笑)
幸ちゃん:
あっはっはっはっは!!(爆笑!)
僕はね、大阪にいるときはそんなに笑いが取れるタイプではなかったんだよね。
それは、笑いにたいして大阪は厳しいんだよね(笑)
一樹:
なるほど(爆笑)
幸ちゃん:
そこそこの面白さでは、生きていけない(笑)
笑ってもらってなんぼなんだけれど、
めちゃめちゃ面白い奴がいると、駄目なんだよね(笑)
そこで比較して、それ以上出ていける勇気がないんだよね(笑)
一樹:
(笑)
幸ちゃん:
ところが、その僕の気持ちを楽にしてくれたのが、
東京進出だったんだよね(笑)
大学がたまたま東京だったから。
そこで、当時漫才ブームがあったあとで、大阪弁=『面白い』という
先入観があったのね。
そんな中だったから、「あ!俺ウケるやん!!」って(笑)
その頃に今のキャラを手に入れたのかもしれないね。
一樹:
なるほど(笑)
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