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サンマーク出版 編集長:鈴木七沖

第1話 鈴木さんの過去

【鈴木七沖(すずき・なおき)さんプロフィール】

サンマーク出版:TB編集部編集長。
14歳からの新聞配達経験を皮切りに、パタンナー、コピーライター、
クラブのマネージャー、産廃トラックの運転手をへて、97年、
33歳より出版社に入社。99年より書籍編集部へ。

哲学書、実用書、ビジネス本、絵本、写真集など、
携わった50冊近くの実売累計が160万部を超えるという、
アヴァンギャルドな編集者。

サンマーク出版 ホームページ 
http://www.sunmark.co.jp


一樹:
今日は、何度か対談に登場していただいている、
杉ちゃん(杉浦誠司)からこうしてご縁をいただけて
お会いできて嬉しいです。

鈴木さん:
いやいや、こちらこそありがとうございます。

一樹:
今回の対談は、鈴木さんが担当された本の紹介も兼ねて
色々とお話を伺いたいのですが、まずは鈴木さんの生い立ちから
聞かせていただこうと思います。

鈴木さん:
1995年に、僕は産業廃棄物を運ぶ
トラックの運転手をしていたんですよ。

一樹:
そうなんですか!?

鈴木さん:
その前は・・・
実はフィリピンクラブのマネージャーをしていました。

一樹・杉ちゃん:
えーー!?

鈴木さん:
言いませんでしたっけ?

杉ちゃん:
それは聞いてないです!!

鈴木さん:
当時、クラブのタレント全員を管理する仕事をしていました。
ところが、ある事情があってお店がつぶれたあとは、
産業廃棄物のゴミを巻き込む
パッカー車というトラックの運転手をしていたんです。
今でこそデートスポットですけど、お台場の近くにある
ゴミの最終処理場「夢の島」に出入りしていてね。

一年半ぐらいかなぁ。
当時、リサイクルに関する法律ができた直後で、
それは川下のゴミを仕分けるという内容だったのですが、
そんな法律ができても絶対にゴミ問題は改善されないと思っていてね。

川上、つまり製造するほうが意識してゴミが出ないようにしないと、
末端だけ仕分けしていてもダメだろと思ったんですよ。

今も熱いけど、当時は若いこともあって粋がっていましてね。
スキンヘッドに剃りあげて、顔にはヒゲはやしてサングラス。

トラックのボディには「グレイトフル・デッド」のステッカーを
バチ~ンて貼ってハンドルを回していました。

仕事をするんだったら誰も味わえない労働をしたい欲求が高くて(笑)
だから、せっかく都市生活のゴミの仕事をするのなら、
そういった現状をしっかり見ていこうって思いまして。

見ているだけではつまらないから、
当時パソコンなんて全然普及してなかったので、
ワープロで打った文章をプリントアウトし、描いた絵を切り貼りして、
今でいうフリーペーパーみたいなものを作り始めたんです。

杉ちゃん:
へぇ~。

鈴木さん:
タイトルは「POSH通信」。
あの当時よく読んでいた池澤夏樹さんのインタビュー集に、
「PORT OUT STARBOARD HOME」という言葉を見つけ、
タイトルのヒントにしました。

これは船の用語で、右舷ではなく左舷の部屋、という意味。
旅の移動の中心がまだ船だったころ、
旅なれた人は日当たりとか快適さを考え、
左舷の部屋を予約したそうなんです。

つまり、旅なれた粋な人を象徴する言葉なんですね。
人生をそのような軽やかさで生きてみたい願望でペーパーを作っていました。

ゴミ問題の現状を中心に編集し、
4~50名ぐらいの人に配って伝えていたわけです。

一樹:
お一人で作成して配っていた訳ですよね?

鈴木さん:
そうです。ゴミの仕事をしながら、
ほんとうに手作りの“かわら版”みたいな感じですよ。

それを4~50名の人に配って。
その後96年の春頃、連れ合いが抱えていた大病のこともあって、
トラックの仕事を辞めて埼玉県の外れに引っ越ししました。

そこで自給自足は無理だけど、
自分たちで畑を耕しながら食べ物を
作って暮らしたいという想いがあって。

で、埼玉の奥の方に引っ越して、
それでも食わなきゃならないから仕事を探していると、
廃プラスチックを文房具に変える町工場の職があったんです。

そこで、働きだしました。

一樹:
急展開ですね(笑)

鈴木さん:
そうなんですよ(笑)
僕の20代と30代前半は、ほんとうに旅がらすの時代で、
何かにどっぷりと浸かるのが苦手だったこともあり、
ジェットコースターに乗った感覚で日々をぶっ飛ばしていました。

でも、当時すでに連れ合いのお腹には子どもが宿っていましたし、
そろそろ本腰を入れて食っていかなきゃならないな、と。

そうそう、もう一つあったな。
町工場に入るまでは、小学校に入学する子ども向けの
教育教材を訪問販売していました。

あまりのしんどさに長続きしませんでしたけど(笑)

一樹:
(笑)

鈴木さん:
訪問販売の仕事を1ヶ月半ぐらいして、
それから町工場へ移ったんです。

移ってから、1ヶ月ぐらい経ったある日、仕事から帰ると
「サンマーク出版から電話があった!!」
って、連れ合いが言うんですよ。

一樹:
え~!?
またすごい展開ですね!


| Category: サンマーク出版 編集長:鈴木七沖 | 第2話 サンマーク出版との出逢い »

ディスカッション

5 comments for “第1話 鈴木さんの過去”

  1. おおーすごいぃ。あと19回の展開楽しみにしてます。


    Posted by さくらい六ひろし | 12 月 20, 2008, 12:46:41
  2. 失礼ですけど、鈴木さんのお顔から
    人生の深みがかんじられますね。

    続きを楽しみにしております!


    Posted by しみずかつえい | 12 月 20, 2008, 19:47:43
  3. いやー、鈴木七沖さんを、もっともっと知りたくなりました。
    最初から、興味津々です。
    これからの展開を楽しみにしています。


    Posted by 池ちゃん | 12 月 21, 2008, 22:35:44
  4. 「絆」についてネットで検索していたら
    ピースフルさんのHPへ辿り着きました。
    この前は新作ポストカードのご案内ありがとうございました。
    そして鈴木さんとのお話に
    今どっぷり浸りはじめました。


    Posted by 親方 | 12 月 22, 2008, 17:47:30
  5. ここまで長くインタビューされるのは初体験でしたが、
    一樹さんの絶妙な誘導に、
    気がついたら余計なことまでしゃべり過ぎた気が……。

    まぁ、いいか。たまには。

    一人でも読者が増えることを祈りつつ、
    子供たちが住みやすい社会になることを願っております。

    全20回とはとても長いですけれど、
    お時間のある方はご笑覧ください。


    Posted by 七沖 | 1 月 2, 2009, 17:31:05

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