鈴木さん:
この時の貴重な体験のもう一つは、
全国の読者からいただいたお手紙でした。
ある意味タブー視されていた「自殺」という内容でしたけど、
4人の子どもたちが本の表紙にも出てくれましてね。
中には「絶対に実名で書きたい」という子もいて。
勇気がいったと思います。
そういう子どもたちの意気を感じたのか、
印象的な手紙が送られてきました。
東京都内在住の、60代のおばあちゃんから届いたものです。
「実は小学校5年生の時にお母さんが入水自殺で亡くなって、
当時はとにかくひた隠しして、ひた隠しして、誰にも言ってはいけない、と。
大人になって結婚した旦那さんにも、結局は言えなかった。
自分の胸の奥の奥にそっと仕舞ってきた。
ところがひとり暮らしの今、
何気なく目にした本を購入し、読み続けたら、
私が何十年も人に言えなかった胸の内を子どもたちが語ってくれた。
ほんとうに有り難いです。
心からお礼を申し上げます」って・・・。
そのような内容の手紙でした・・・。
一樹:
はー・・・。
鈴木さん:
それから、今まさに死のうとしている
お父さんお母さんからもたくさんお手紙をいただいて、
「この本を読んで、子どもの為にもう少し生きてみます・・・」とかね。
そういう人たちがさっきの5万5千人の中に
当然いるわけじゃないですか。
そう思ったら、本当に尊い仕事だなって思わせてくれました。
一樹:
いや・・・
ほんとうに凄いですよね。
その体験を最初の頃にしたわけですよね。
鈴木さん:
ほんとそうですね。
「お前は何をテーマにしてゆくのか」っていうことに
気づかせてくれた本でした。
一樹:
大きなスイッチが入ったきっかけだったんですね。
鈴木さん:
先ほど一樹さんが言ってくれたみたいに、
魂にしみ込んでくれるような本じゃないと、
僕は、自分が本作りをやってはいけないぐらいに思ってるんですよ。
読んでくれた人になにかスイッチが入る本にしたいですよね。
一樹:
いいお話を本当にありがとうございます。
それでは、次の本へ行きましょうか。
« 第8話 『自殺って言えなかった』子供達との出逢い | Category: サンマーク出版 編集長:鈴木七沖 | 第10話 『原因と結果の法則』を甦らせる »
僕の心の師匠の一人「中村文昭」も言っていますが、
「仕事」と「作業」の違い……、
ここが大きなポイントだと僕は思っています。
(中村文昭さんのところで詳しく語っています)
読者からの「声」を拝見することは、
それが「仕事だったのか、作業だったのか」を
教えてくれる一つのきっかけになる。
手元に届いた「声」はすべて拝読しています。
Posted by 七沖 | 1 月 2, 2009, 18:14:46