一樹:
それは、実際に各地の患者さんとの出会いから、
そういった想いに気付いたんですか?
杉浦さん:
そうだね、僕が入院生活を送っていたとき、
癌になった方のお話を本で読んでいるとクライマックスで「亡くなる・・・」
っていう話が結構あるんだよね。
途中までは勇気付けられているんだけど、最後の最後で、
「駄目なんだ・・・」ってガクッと落ちちゃう話が沢山あるから。
それで僕の本の場合、どんなに壮絶な闘病記かって読んでみたら、
楽しくて仕方ない猥談ばっかりみたいな(笑)
一樹:
(爆笑)
杉浦さん:
なんだこんなに楽しいのか!って(笑)
想像と期待を裏切るというか(笑)
究極は、美談のような猥談、猥談のような美談だね。
闘病記じゃなく、再生記!
一樹:
(爆笑)
『癌に対する意識を変える』って、最近は色々と言われているけど、
癌の意識を変えるんだったらまずは患者さん自身が変わっていかないとって思うし。
偉そうな事言うけど・・・。
『患者』っていう捉え方ではなくて、本当は山登りに挑戦する勇者かなって。
そんな風に見てもらったり、応援してもらえたら凄くいいかなぁって思う。
人生のチャレンジャーみたいな。
一樹:
今は、医学的にも進歩していて以前よりも癌が治ると良く聞きますよね。
実際に癌に直面した方は、まず最初に『死』という事をイメージしてしまうんでしょうか。
杉浦さん:
色々な方がいるとは思うし、僕の周りで元気になっている人は、
勿論『死』も意識するとも思うんだけど、
「自分が死ぬなんて想像もできなかった・・・」っていう人が多かったね。
勿論、直面はするんだけど、その想いを引きずらないで、
それこそ自分は「大丈夫」って思ったり、絶対に治す道はあると確信してるんだよね。
そこにあきらめはないんだ。
一樹:
一概に言えないですよね。
僕からしても、自分が癌になることなんてとてもイメージできないです。
杉浦さん:
自分が癌になるってイメージできないでしょ・・・。
一樹:
全然出来ないですね・・・。
それこそ、先ほどの本に関しても、深く患者さんの目線で読む事が出来ないですね。
ストーリー性を楽しんでしまうだけの話であったり・・・。
実際の癌患者さんの気持ちになって。
っていうイメージが、やっぱり沸かなかったんです。
杉浦さん:
そうだよね・・・。
一樹:
それで、杉浦さんの『メッセンジャー』を読んだ時に、
患者さんとしての捉え方っていうのは、随分違うんだと反省しましたね。
杉浦さん:
そうなんだね。
嬉しい。
癌を克服し、ホノルルマラソンを完走。 「走れるほどに元気になったのではなく、走ったら元気になった。まずは動くこと」
と現在、トーク&ライブ、講演、取材と全国を駆け回っています。
命の大切さ、命のしぶとさを、命のマガジン『メッセンジャー』を通して伝え、活動しています。
>>杉浦貴之 HP
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